世界にはクラゲが約3.000種類以上いると言われています。
今回は危険度の高い【ハブクラゲ】の生態を紹介します。
日本近海に生息するクラゲの中で特に危険度が高い種類です。
危険生物 ハブクラゲはどんな生き物?
ハブクラゲの生態
分類
ネッタイアンドンクラゲ科ハブクラゲ属
ハブ(蛇)のように強い毒を持つことが名前の由来です。
生息域
熱帯、亜熱帯の温暖な海域に生息しています。日本では沖縄県や奄美地方でよく見られます。
特徴
透明な立方体の傘が特徴的です。傘の大きさは約10~15㎝。
傘から長い触手が7~8本伸びており、長さは1.5mあります。
触手に非常に強い毒を持ち、何かに触れた時に毒針が飛び出す仕組みになっています。小魚や海の生き物を麻痺させ捕食します。
クラゲは海の中を自らの意思で泳ぐのではなく流れに身を任せて”漂う”種類が多いですが、ハブクラゲは自ら最大速度7㎞で泳ぎます。
発生時期
5~10月(クラゲが成長し、人の目に止まるサイズになります。)
危険な毒
ハブクラゲには溶血性と神経毒性があります。
主な症状は
- 強い痛み
- ミミズ腫れ
- 水泡
- アナフィラキシーショック
- 皮膚の壊死
- 低血圧
- 吐き気
- 頭痛
- 意識障害、呼吸障害
- 心肺停止
過去に死亡事例も報告されています。
海水浴場での注意
ハブクラゲは捕食対象である小魚がいる場所に姿をよく現します。
内湾や入り江、水深が50㎝以下の浅い海水浴場にもいることが多いです。
透明な触手は水の中では見つけることは困難なため、気付いたころには刺されてしまっていることがよくあります。
沖縄県ではハブクラゲ侵入防止ネットが張られている海水浴場もあり、ネットの内側で泳ぐように注意喚起されています。
応急処置
ハブクラゲに刺されてしまったときの対処方法を紹介します。
- すぐに海から上がり、助けを呼ぶ
- 大量の酢をかける
- 触手を取り除く
- 痛みがある場合は、患部を冷やす
- 病院へ行く
クラゲに刺された場合、真水をかけようとしてしまいますが、刺激を与えるとすべての毒針から毒が出てしまいます。(※もちろん、こするのもNGです)
お酢には毒針が出るのを止める働きがあります。
(※全てのクラゲにお酢の効果はないので、注意して下さい)
まとめ
ハブクラゲは非常に強い毒を持つ生き物です!遊泳力もあると思うと恐ろしいですね…。
それほど強い毒を持つならば無敵では!?と思いますが、ハブクラゲにも天敵がいると言われています。
それはウミガメです!クラゲの毒に対する免疫を持つ生き物で、ハブクラゲを食べてくれます。
海の環境も守りながら、クラゲには注意してマリンレジャーや海水浴を楽しみたいです!
以上、「危険生物 ハブクラゲはどんな生き物?」でした!
次回もお楽しみに♪
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