海の最強生態?【ヒトデ】

ヒラメやカレイをエサ釣りで置き竿にしておくと、竿を引き上げる時に何やら竿に重みを感じる‥‥!

魚かとワクワクしていたら…ヒトデだったという経験をお持ちの方もいると思います。(実際に筆者はヒトデがよく釣れます。)

実はヒトデの生態を詳しく見てみると中々興味深い不思議な生態をしていました!

今回はヒトデの生態と一緒に、ヒトデを釣らないためのプチ対策を紹介します!

目次

海の最強生態?【ヒトデ】

漫画:ヒトデ

それでは、ヒトデの不思議な生態を見に行こう!

ヒトデはどんな生き物?

ヒトデは世界で2000種以上、日本近海では300種ほど生息しています。

ヒトデは棘皮動物(きょくひどうぶつ)に分類され、ウニやナマコも同じ棘皮動物に属しています。

これらの生き物は体が五放射相称、放射状の体の作りが特徴です。

全て海に生息し、淡水域にはいない生き物です。(汽水域はギリギリ生息可能)

何を食べるの?

ヒトデの捕食する物は多毛類、小魚やエビ、貝類を食べます。

自分の体よりも大きな魚も口の部分から胃袋を出して、そのまま覆いかぶさるように捕食する種類もいます。

体の大きさに対して、胃袋が巨大な生き物です。

体の構造

呼吸はどうしている?

ヒトデの体には海水が流れています。水管(人間でいう血管のようなもの)に海水が流れ、酸素を体の中に取り入れています。

腕の秘密

ヒトデの1本1本の腕には目が付いています。視力はあるのかというと脳を持たない生き物なので、人間のように視野を持っているのかは不明です。暗い場所と明るい場所を感知しているのではないかと推測されています。

ヒトデは星型のイメージが強く5本の腕を持つ種類が多いですが、中には40本ほど腕を持つ【タコヒトデ】という種類もいます。

腕40本に目が付いていると考えると…なんだか化け物みたいだね…。

移動方法

腕にはさらに吸盤のようなものが付いており、地面を吸って放すを繰り返して這うように移動します。

遅いイメージがあるけど、時速90mで進む【オオフトトゲヒトデ】もいるよ!

まさかの肛門

水族館などでヒトデを触る体験スペースがありますが、表側の真ん中を触ってしまう方も多いと思います。

その部分はヒトデの肛門で口は反対側(裏側)にあります。

地面側が口だね

ヒトデは海で無敵説⁉

分裂能力

ヒトデは危険が迫ると、自分の体を切り離す能力があります。

そして、分裂した体は中枢神経が破壊されていない限り再生されます。

約1年程時間を要しますが、分裂して2匹の別の個体になることもあります。

天敵はいる?

ヒトデの天敵はホラ貝などの大型の貝くらいです。

ヒトデは【サポニン】という毒を持ち、ヒトデを捕食する海の生き物は非常に少ないことが特徴です。

海はヒトデだらけ?

ここまで読むと天敵も少なく、分裂能力もあるとすると…海の底はヒトデだらけなのでは?と思いますが、ヒトデには一応寿命があります。

正確に何年!とまでは解明されていませんが、おおよそ5年~40年程。種類によって異なります。

ヒトデを釣らないためのプチ対策

仕掛けを動かす

ヒトデが釣れてしまう時は、エサ釣りで置き竿にしている時が多いと思います。

ヒトデは活発に動かないイメージがありますが、海の中では着々とエサに寄ってきて捕食します。

仕掛けをたまに動かすだけでヒトデが針に掛かりづらくなります。

オモリを付けて、エサを底から浮かせる

ヒトデは海底を這うようにして移動する生き物なので、仕掛けの一番下をオモリにすることにより、ヒトデ対策になります。

まとめ

浅い砂地から深海まで幅広く生息するヒトデは、釣れると思わずガッカリしてしまいますが、凄まじい生態を持つ生き物でしたね。

形も色も様々な種類がいるので、釣れた時は観察してみるのもたまには良いかもしれません♪


以上、「ヒトデは最強生態⁉」でした!

次回もお楽しみに♪

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