魚に寄り添う!?鯛の一年

魚達は海の中でどのようなサイクルで一年を過ごすのでしょうか。

陸からは見えない魚の世界!今回は、魚の王様【真鯛】の”一年”に密着します!

目次

魚に寄り添う!?鯛の一年

春の真鯛

私たちが住む陸上では4月は春を感じる所も多いと思いますが、魚達が住む海の中はまだ冬の水温です。

魚達の春は、5月頃から訪れます。

春は真鯛の産卵期で最も忙しい時期です!

真鯛は水温に敏感な魚で、水温15度以上になると沖の深い海から移動してきます。

浅場へ移動してきた真鯛は、産卵に向け体力を付ける目的でたくさんエサを食べます。

そして、約1カ月間の産卵期を迎えます。(産卵時期は南へ行くほど早く訪れ、北へ行くほど遅いです。)

起伏の激しい岩礁帯で、オスはメスを追い回す求愛行動をします。

日没から、水面で放卵放精の産卵行動を始めます。

真鯛は産卵は数十回繰り返す多回産卵です。産卵期中はほとんどエサを口にしません。

夏の真鯛

卵から約2日ほどで孵った真鯛は約1カ月間、海を漂い続けます。

その頃には体長は1㎝ほどへ成長し、浅場の湾や藻場で大きな群れを作り、暮らし始めます。

小さな真鯛が食べるエサは動物プランクトンの一種である”ワムシ”が多いです。

そして、産卵した成魚の真鯛はほどんとエサを口にしなかったため瘦せ細っています。しばらく経つと体力を回復するために再びエサを食べ始めます。

秋の真鯛

小さな真鯛は、秋には体長10㎝ほどへ成長しています。この時期は小型の甲殻類・多毛類をよく捕食するようになります。

そして、若魚(2~3歳くらいまで)と成魚ではこの後の行動が少し異なります。

若魚は海の中でも比較的水深が浅めの場所(水深30~50m)で秋以降も過ごしますが、成魚は水温が下がり始めた晩秋は海の深場(水深60m以上)へと向かう準備を始めます。

深場への移動・越冬に向けて、エサを荒食いし始め、体力を付けます。

冬の真鯛

成魚の真鯛は、水温が安定している深場で越冬します(水温12度以下では動きが鈍くなり冬眠状態に、6度以下では凍死してしまいます)

成魚になると水深も200m程度まで生息可能になり、行動範囲は広がり、群れの形成は縮小・単独行動するようになります。

再び春の水温上昇では産卵期に入るため浅場へ移動する準備を始めるのでは?と思いますが、全ての個体が該当するのではありません。

大型のサイズや寿命が長い真鯛はそのまま深場に残ることもあります。

まとめ

真鯛は若魚と成魚では行動が異なる魚でしたね!

地域差による水温の違いから、多少時期は異なりますが真鯛の一年のサイクルでした♪


以上、「魚に寄り添う!?鯛の一年」でした!

次回もお楽しみに♪

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