細長い魚を釣ってみよう!
タチウオの釣り方や楽しみ方を説明していきます。
タチウオを釣ってみよう!
タチウオ釣りのPoint
- 海のドラゴンに挑戦
- 釣った後さばくのが簡単
- 様々な釣り方で釣れる
- 船からはもちろん陸からも狙える
目次
- 季節/時間
- 服装
- 共通して必要なもの
- 生態と習性を知る
- 中級【電気ウキ陸編】夜釣り
- 含まれる栄養価
- オススメの食べ方
季節/時間
春/夏/秋/冬
早朝/日中/夕方/日没後/夜間
6月~翌年1月くらいに釣れます。夏は小型が大量に、秋は最盛期・初心者の方におすすめ!冬は大型を狙うことができます。
日中は船から、その他の時間は岸からも釣れます。
服装
運動できるような動きやすい格好であれば何でも構いません。釣り場には日影がないことが多いので、日差し対策をしっかり行いましょう。
ライフジャケットを着用しましょう。コンパクトなもので構いません。
腰に巻くだけのタイプもあります!
足は露出しない靴や靴下をお勧めします。
夏の海辺には、”ぶよ”という刺す虫がいる可能性も!刺されたら、蚊の何倍も強い痒みが長い時間続きます。素足にサンダルは絶対にお勧めしません。(日の出や日の入り前後に釣りをする場合は特に重要)
共通して必要なもの
絶対必要
・魚用クーラーボックス
・保冷剤もしくは氷
・ビニール袋(レジ袋でOK)数枚
ゴミや、使い終わった仕掛け入れなど、小さい袋が複数あると約に立ちます。また予想以上に大きい魚が釣れた時の一時的な魚入れとして使うことも!?
・汚れて良いタオル
魚を触った後の手拭きとして。魚つかみの代用にもなります。
・はさみ(普通のものでOK)
糸を切ったり、エサや仕掛けの袋にあけ口がないものもしばしば。魚釣りには必須です。
あると便利
・ひも付き水汲みバケツ
手洗いや帰り際の清掃用にはもちろん、透明なバケツがあると釣った魚を一時的に入れて眺めることも結構楽しいです笑 防波堤から釣る際は水際まで降りられないこともしばしばあるので、ひも付きを用意しましょう。
・魚つかみトング
タオルでも代用できますが、次々に釣れた時には魚をしっかりつかめる専用トングがあるととても便利です。万一、トゲや毒がありそうな魚が釣れても安心!腰などにつけられる巻き取りワイヤーがあるとさらに楽です。
生態と習性を知る
習性を知ると、タチウオ釣りがより楽しくなります!タチウオの気持ちになって、釣りを楽しみましょう笑
生態
分布:全国(北海道南部~)
食事:小魚・イカ
習性
- ウロコ無しの体
- 鋭い歯が切れもの
- 夜行性
- 泳ぎ方が特徴的
- 寿命

特徴
細長い体でウロコは無く、体全体がグアニンという色素で覆われています。色は生きている間は光沢のある白銀色、死んでしまうと灰色に変化します。
メスの方が数が多く(後に性別がオスに変わる個体がいるため)、大きく成長します。大きいサイズのタチウオはドラゴンとも呼ばれています。
生息
浅場~水深400mほどの底に生息。日中は沖の深場に移動していますが、夜になるとエサを求めて表層部にもやってきます。
鋭い歯
タチウオは大変鋭い歯を持っていて、触ると手が切れてしまうほど。(必ず魚トングなどを使用しましょう)
幼魚の時はカニなど、小さな甲殻類を食べますが、成長すると主に小魚を食べます。鋭い歯を持っていますが、貝や殻の硬い甲殻類は食べません。
行動
群れで回遊します、夜行性です。
泳ぎ方
基本は垂直に立ち泳ぎをしますが、浅い場所では横に泳ぐことも可能です。背びれが大きく発達しており、背びれを波立たせて泳ぎます。早く泳ぐのは得意ではないため、捕食はエサを追いかけず目の前に来るのを待ちます。
性格
警戒心も強いですが、獰猛さも見られ、お腹が減りすぎると仲間同士で共食いやシッポを食い合ってしまいます。




寿命
寿命は6~8年です。
中級:【電気ウキ陸編】夜釣り

中級のPoint
- ワイヤーを使用して鋭い歯に備える
- 堤防から釣れる
- 電気ウキで魚の興味を引く
- スーパーでもエサが購入できる
場所

〇漁港や防波堤
水深がある場所で釣れます。エサの小魚が集まりそうな場所を狙いましょう。
外灯の近くは小魚が集まりやすいので、タチウオ釣りにはおすすめのポイントです。
※テトラポットの上は足場が不安定なので注意しましょう。
✖砂浜
外灯がある場所をおすすめします。
×磯
タチウオの体にはウロコがないため傷がつきやすく、岩や障害物がある場所を嫌います。
〇河口、河川
秋は河川にも入ってくることがあります。河口付近はエサが多いのでタチウオも集まってきます。
時間帯
タチウオは夜行性、光に興味を示す魚なので夜はオススメです!
※ファミリーフィッシングの場合は視界の良い、早朝・午前中(10時ころまで)・夕方がお子さんと安全に楽しむことができます。
道具
・竿
磯用2~3号(4~5m程度の竿)
・リール
スピニングリールであればOK。(3000~4000番程度)
・道糸
ナイロン3~6号
PEライン1号
※PEとはポリエチレンのこと
・浮き止めゴム
※糸を結んでもOKです。
・シモリ玉
小サイズ
・電気ウキ
2~3号前後
※念のため予備があると良いです。
・ウキストッパー
・ケミホタル
太刀魚50㎜~70㎜
ワンタッチストッパー付を選びましょう。糸へ簡単に取り付けることができます。
※付けなくてもOK。釣れないときは付けたほうがタチウオの反応が良くなる。エサから1mほど離して使用する。
・中通しオモリ
2~3号
・サルカン
10号~14号
・ワイヤー
30センチ程度使用。針付きのものが使いやすいです。
(釣れないときは、フロロカーボンのハリス(5号)に変える。)
・針
タチウオ鈎、チヌ鈎5号
(釣れないときは複数付ける)
・エサ
キビナゴやイワシ、サバ・サンマの切り身。
冷凍のエサは付けるときに千切れやすい為、注意が必要です。
アジも食べますが、柔らかいイワシの方が好みのようです。
切り身を使う場合は、脂ののっているエサを使うとよく釣れます。
エサが無くなったら、タチウオのシッポをエサにするのも可能です。光沢があるのでタチウオが反応します。

釣り方
タチウオは上から落ちてくるエサに反応します。立ち泳ぎをしているため、下にあるエサにはほとんど気づきません。




1.海に向かって仕掛けを投げる
周囲を確認したら、指で糸を押さえ、リールの金属のわっか(ベール)を持ち上げます。周囲を見回し、人がいないか、引っかかるものがないか見回します。投げる方向も確認します。海にむかって竿を振り下ろす際に糸を押さえていた指を離すことで、仕掛けが飛んでいきます。(当たり前ですが、竿を離さないように注意しましょう)水面に外灯の光が反射している付近に餌の小魚が集まりやすいので、その付近を狙います。
2.落ちたら
仕掛けが海に落ちたら、仕掛けが沈んでいきます。浮きが一度沈んで再び浮いてピンと立ったら、準備ができたサインです。浮いてこない場合は、おもりが重すぎています。浮きが立たず倒れたままの場合は仕掛けが底についている状態なので、浮き止めの位置を調整する必要があります。投げた所が浅いだけかもしれませんので、一度少しリールを巻いてみるのも良いかもしれません。
3.待つ
竿を置いたままで待つのも可能です(魚が掛かったときに持って行かれないように注意が必要)
切り身のエサを使用している方は、竿を振って活きているエサのように動かして魚を誘います。
4.釣れない・・・・
釣れないときは、一度巻き上げてエサが付いているか確認しましょう。
仕掛けのワイヤーを糸(フロロカーボンのハリス)にチェンジするとエサの動き方が変わるため、釣れることがあります。※ただ、糸は切れやすくなりますが・・・
回遊魚なので、時折場所を移動するのもオススメ。
5.あれ?反応あるのかな?
タチウオはすぐにエサを飲み込まないため、反応が分かりにくい魚です。
ウキに変化があってもすぐに飲み込まず、エサに一度噛みついている場合が多いです。その後嚙みついたまま泳ぎだします。
泳ぎだしてから飲み込むので、その時に竿を軽めに振って引っかけるのがポイントです。
※ウキが大きく沈んだり、引っ張られたらすぐに竿を振ってもOK。
6.リールを巻く
針がしつかり刺さり、重みを感じたらリールを巻きます。
やったーーー!!
海のドラゴン!会いたかった~!!
一緒に釣れる魚
ラッキー
- メバル
- クロダイ
- イサキ
- スズキ
アンラッキー
- エイ 毒
- サメ
- ふぐ 毒
含まれる栄養価
・ドコサヘキサエン酸(DHA)→血中脂肪、悪玉コレステロールを減らす。
・ビタミンE→抗酸化作用、細胞や血管の老化を防ぐ。
・ビタミンD→カルシウムの吸収を促進
・EPA→がん予防、血栓の形成を押さえる。
食べ方
・タチウオのお刺身(皮ごと楽しめます!)
・タチウオの塩焼き(パリパリでおいしい)
・タチウオのお吸い物(旨味に感涙!)
・タチウオのバターソテー(バターの良い香りが食欲をそそる!)
・タチウオの唐揚げ(中はふわふわ!)
以上、タチウオの釣り方、中級【電気ウキ釣り陸編】でした。
次回もお楽しみに!
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