いつもサカナシティをご覧いただきありがとうございます。
日本列島に台風が近づいていますね。そこで、今回は台風の時の、海の中に迫ります!
さあ、海の中は一体どうなっているんでしょうか!?
目次
- 台風とは
- 台風でサカナシティも大荒れ?
- 台風がご飯をつくる!?
- 魚もちゃんと避難していた!
- サンゴは台風が好きだった・・・
- 台風後の釣り
台風とは(簡単におさらい!)
- 熱帯の海では太陽の光をもろに浴びて海面の温度が上がります!
- 海水から発生した水蒸気がどんどん上昇します
- 上空にあがると、水蒸気が冷やされ雲になります(台風の素)
- 上昇気流に乗って、周りからもどんどん水蒸気を含んだ空気が集まってきます
- 雲は背が高く成長し、どんどん発達していきます(熱帯低気圧)
- 風速が一定のラインを超えると、台風と呼ばれるようになります
- そこからさらに、風も雲もパワーアップすることがあります!
そして、上空の風や自身の渦の力で、徐々に移動してきます。通るコースで、強くなったり弱くなったり。
さあ、つぎはいよいよサカナたちが住む海の中へ!
台風でサカナシティも大荒れ?
台風の時に防波堤に波が打ち寄せられている映像を良く目にします。まさか、海の中も大荒れだったり・・・!?
私たちのイメージは・・・



なんと、台風の海の中(海面付近を除く)は思っているよりは穏やかです。実は、サカナたちにとってはうれしい変化もたくさん。詳しくみていきましょう!
台風がご飯をつくる!?
海に降り注ぐ雨や、川から大量に流れ込む水によって海水は増加します。
また、雲により太陽光が遮断され長い間風にも吹かれ、海面の海水温は低下。その、温度が下がった表面の海水は海の深い場所へ流れ始めます。すると深い部分にあった海水は、逆に表面に押し上げられます。これを湧昇(ゆうしょう)現象といいます。
海の水がかき混ざることで、川から流れ込んだ養分が海全体にいきわたり、その養分をエサとするプランクトンが増えます。また、深い層にあった冷たい水にもプランクトンを元気にする”栄養塩”を多く含んでいます。台風が過ぎ去ると、太陽が降り注ぎ、植物プランクトンが光合成を始めどんどん増殖していきます。
魚もちゃんと避難していた!
サカナ達は危険を察知して、海の深いところに移動しています。海の表層は非常に荒れていますが、深層は穏やかなです。ジンベエザメなどの表層にいるサメ類も台風が通過するまで深いところへ行きます。
サカナたちはどうやら、気圧を察知して、行動しているようです。

サンゴは台風が好きだった・・・
サンゴは、暖かい海に生息しているイメージが強いですが、実は、海水の温度にすごく敏感で、水温が高い日が続くと、生き続けることができません。なので、定期的に海水を混ぜて海水温を下げてくれる台風は、とてもありがたい存在なんだとか。海中の酸素の量も増えて、大喜び!
海の生物を守るのも台風の役目です。
台風後の釣り
台風通過後は魚がお腹を減らしていて釣れる!という話をよく耳にします。
ヒラメやカレイなど低層域の魚
台風通過後の海は濁っていて低層にいる魚に仕掛けを落としても気づかない可能性があります。
タコやイカ
淡水を嫌うので、釣れなくなります。
アジ
泳ぎが流れが穏やかな海を好むため、天候が安定している時期をおすすめします。
黒鯛
淡水域や濁りのある水も得意な魚です。普段よりも水が濁っているので警戒心が薄れるかも・・・
スズキ
エサが豊富にあるので活動が活発になります。
当たり前ですが、台風がちゃんと通り過ぎて穏やかな日になってから、釣りに行ってくださいね!以上、台風の海の中編でした。
次回もお楽しみに♪
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