初心者の方・ファミリーフィッシング、これから釣りを始めてみたい方に必見な釣り講座の始まりです!
今回は・・・
【気圧】による海の中の変化を知ろう!
私たち人間は、天気によってお出かけしたり、お家で楽しんだりしますよね!
以前の記事では、魚はそこまで天気には影響されないことをお伝えしました。しかし、魚たちは実は”気圧の変化”に敏感なことが分かってきています。
天気予報でもお馴染みの「高気圧」と「低気圧」が釣りにどういった関係があるのか見ていきましょう!
気圧の基本
気圧とは?
地上や海面の上には、空気がありますよね。
空気はもちろん物質なので、質量があります。その空気が地表や海面にのしかかる圧力のことです。
気圧と海の関係
地球のおおよその気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)
1hPa(ヘクトパスカル)低下するごとに、海に乗っかる空気の重さが軽くなり、なんと海面が約1㎝上昇します。
気圧ごとの特徴
では早速、気圧ごとに魚たちにどのような影響があるのかみていきましょう!
高気圧のとき
1013hPa以上の、気圧の高い空気が海上に来た時の海はどうなっているのでしょうか。
高気圧のとき、われわれ人間が住んでいる陸上は、晴れており絶好の釣り日和です!
もし気温もちょうど良くて、気持ちの良い天気の時は…なんだか今日は釣れそう!と思う方も多いと思います。
高気圧の海
一般的に高気圧の時の海は、空気の圧力が強く海にかかるため、低気圧に比べ海が荒れにくくなります。
その為、海面近くの水は簡単に混ざりにくく、浮遊物は沈殿していきます。
晴れの日、つまり高気圧が長く続くと、海はどんどん澄んでいきます。
一見キレイでよく釣れそうですが、浮遊物が無くなると植物プランクトンのエサは少なくなります。
更に高気圧が続くと、動物プランクトンも減り、ますます澄んだ海になりますが…魚のエサであるプランクトンが少ないことになります。
魚の様子
高気圧が続くと、海に浮いているプランクトンのエサが少なくなるため、徐々に魚は海底付近でじっとするようになり、エサが来るまでエネルギーの消費を防ぐようになります。
魚によっては川から流れてくる養分によるプランクトンなどを食べる為に、河口付近に魚が寄ってきます。またその小魚を狙う大きな魚も同様です。
また、浮袋を持つ魚は、浮力が弱くなるという理由もあります。(浮袋の性質は、後半で詳しく解説します!)
釣りのポイント
海底を狙う釣りをする
例えばウキを使わない投げ釣り、ルアーはジグなど深層を狙うタイプがおすすめです。
ウキを使うときも、いつもよりエサが沈む深さ(棚)を多めにしましょう。
高気圧が続いた後のサビキは狙いにくい
快晴続きの時は、ついついファミリーフィッシングなどに行きがちですよね。その時に大人気のサビキをしたのに、全然釣れなかった!という経験はありませんか?
その時の海の様子を思い浮かべてみてください。きっと水がきれいで穏やかではなかったでしょうか。
記事を読んでくださっている方はお分かりだと思いますが、プランクトンをエサにする魚やエビが少なくなり、アジやイワシは沖合の深い所に移動しているのです。
この様なことに備えて、投げ釣り仕掛けや穴釣り仕掛けを用意しておくことをおすすめします。
釣りのしやすさ
穏やかなので、比較的複雑な仕掛けも投げやすくなります。
投げる練習に持って来いかもしれません。
天気が悪い日や風が強い日は同じところに仕掛けを投げるのは難しいため、釣りに慣れていない方は天候が良い日の方が安全なのでおすすめです。
また、底にいる魚を狙うときは天候が良い日が続いているとエサが少ない為、目の前に落ちてきたエサを食べてくれることもあります♪
低気圧のとき
海面を押さえつける力が弱くなる事と、地上でも雨風が吹き荒れることが多く、海は荒れやすくなります。
地上の天気は雨や曇りが多く、人間は低気圧が続くと頭痛を起こしてしまう方もいます。
魚も人間と同じで、天気が悪いと調子がでないのでは?と思いますが…。
低気圧の海
海は荒れやすく、海水が多くかき混ぜられます。
水中の浮力が上がるため、プランクトンなどの浮遊性のエサが浮き上がりやすくなります。また、雨が続くと川から養分も大量に流れてくるようになります。
そのため海は濁り、植物プランクトンが発生し、動物プランクトンも増え、小魚が増え、エビが増え、魚たちが寄ってきます。(もちろん数日かかります)
魚の様子
海が大荒れの時はもちろん魚達もじっとしたり岩場に隠れています。
しかし、数日間かけてエサが豊富な状態になりつつあると、タイミングを見計らって、魚も活発に捕食活動を行います。
また、魚の種類によって異なりますが、浮き袋(血液中の気体を出し入れして浮力調整をする器官)を持った魚は低気圧の方が、体を浮かせやすくなり泳ぎやすくなります。※ヒラメやカレイにはない
いつもより使うエネルギーが少なくなり、活性があがります。
ただ、雨が苦手な魚もいます。
大雨が降ると、河口付近は特に海の塩分濃度が下がります。淡水が苦手な魚やイカは表層まで上がりたくなくなるため、釣りづらくなります。
釣りのポイント
海が荒れすぎている時は釣りに行かない
魚は岩場や穏やかな砂地などにじっとしていて釣れません。
フィッシング事態も危険なので、海が穏やかになるまで釣りは絶対にやめましょう。
穏やかに戻りつつある時が釣りのベスト
徐々にプランクトンが増え始めたタイミングが一番ベスト。
釣りは、今日の天気だけで判断するのではなく、過去1週間どうだったかをイメージすることで釣果に大きく影響します。
河口も狙い目
川から養分が流れてきて、その養分をもとにプランクトンが増殖し始めることも魚釣りにとってベストな状態となります。
ただ、河川の水が泥水になるほど濁っていた時は、魚が泳ぎ回るまで時間が掛かります。
釣り方
どんな釣り方でも釣りやすくなります。
ただし、地上が荒れていると、仕掛けは非常に投げづらく思った位置に投げることが難しくなります。
さらに雨が降っていて長時間釣りをしていると、体も冷えてしまいやすく注意が必要です。
【まとめ】
低気圧が通る前後は、魚の活性もあがり釣っている私たちも比較的安全で釣りやすいのではないかと思います。
また、釣る魚によって塩分濃度の変化に強いか弱いか、場所を選んで出掛けることをおすすめします。
釣りにハマると、ついつい天気予報も釣り目線で見てしまいますね!
以上、釣り講座「気圧」でした!
次回もお楽しみに!
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