初心者の方・ファミリーフィッシング、これから釣りを始めてみたい方に必見な釣り講座の始まりです!
今回は・・・
河口
河口は釣りやすく、気軽に行きやすくオススメのスポットです!
特徴を抑え、河口に多く潜む魚を釣ってみましょう♪
河口はどんな所?
山や大地に雨が降り、養分を多く含んだ水が河川となり海に向かいます。
集まり流れてきた淡水が、海の海水と出会い、混ざり合う場所。そのような汽水域を河口と言います。
魚達にとっては、どのような環境なのか見ていきましょう。
川の水
山に降った雨は、地中の有機物を溶かしながら少しずつ川へ流れていきます。川の水は底まで太陽光が当たり、さらに栄養が豊富な水となり、海へ運ばれます。
しかし、栄養が増えすぎな状態とあわせ水温が高くなると、栄養を食べる植物プランクトンが増殖します。大量に酸素を消費するため、次第に酸素が足りなくなり海の色が赤褐色または茶褐色に濁る赤潮が発生します。魚や貝類も呼吸ができなくなり死んでしまいます。
栄養が程よい水は植物プランクトンを成長させ、植物プランクトンをエサをする動物プランクトンもよく繁殖するようになります。
魚のエサや鳥たちのエサが豊富にあるため、河口にはたくさんの生き物が集まってきます。
海の水と川の水が混ざる汽水域
淡水は塩分濃度が0.01%です。海水は塩分濃度が3.4%です。川の水と海の水はすぐに混ざらずに、海水の方が比重が重い(塩が溶け込んだ分、重いとイメージすると分かりやすい)ので河口の下層に溜まり、川の水は比重が軽いので上層に存在します。
日本海側は潮の満ち引きの差があまりないため、海水が這うように少しずつ川の水が混ざり合います。太平洋側は潮の満ち引きの差が大きい為、かき回され水がよく混ざります。
汽水域に強い魚
魚の体内の塩分濃度は海水よりもずっと低い0.9%程度(ほぼ人間の血液と一緒です)。そのため海水の中にいると、浸透圧の影響で皮膚からどんどん水分が逃げていきます。
魚たちは常にのどが渇いたような状態となるので口からどんどん海水を飲みます。しかし、海水魚はエラと尿から塩分を排出る機能を持っているので、体内の塩分濃度を調整することができます。
逆に淡水魚は、淡水(川の水)よりも体内の塩分濃度が高いので、皮膚から少しずつ水が入り込みます。体が勝手に水を取り込むためほとんど水は飲まない体質で、塩分を排出する機能もほとんどありません。
これから紹介する汽水でも生きられる魚たちは、海水魚でありながら、淡水魚のように皮膚からも水を取り込むことができる機能もある程度備えています。エサが多い河口で生き残るために進化を重ねてきた、そんな魚達を紹介します!
河口が好きな魚ランキング!
第1位:スズキ
雑食性の高いスズキ。海の中の小魚も大好きですが、川周辺には、カニや虫、泥の中には大好物のアオムシもたくさん。グルメなスズキは、美味しいものがあれば、どんなとこへでも旅をします!?(海水魚の中でも、結構ギリギリ汽水の上流まで攻めて上がっていきます)。なので、河口付近ではルアーやワームでのフィッシングが盛んにおこなわれています。
釣り方:ルアーがおすすめ!
第2位:チヌ(クロダイ)
こちらも淡水に強い魚です。河川の橋の下などでよく釣れます。クロダイの大好物のエビや貝・カニが多く集まる河口は、クロダイ釣りのスポットです。川を覗くと優雅に泳いでいる姿を見れることも結構あります。ただ警戒心が強い魚ので、きれいな川では川べりからのぞき込んだりしすぎると、エサを食べなくなってしまうことも。
釣り方:ルアーや落とし込み釣り
第3位:ハゼ
ここ、ほぼ淡水では?と思うほど上流にも侵入してくる魚です。海底が砂や泥が好きです。ファミリーフィッシングでも釣りやすく、最初に河口で釣るときに狙いやすい魚です。
釣り方:ちょい投げ釣り、ウキ釣りなど
第4位:キス
河口付近は、山から多くの砂や泥が流れ込みます。そんな砂地を好むキスにとって、河口は絶好の住処。
釣り方:ちょい投げ釣りなど
第5位:ヒラメ
ヒラメは河口の流れがたわむ場所(小魚が集まりやすい場所)で釣れる確率が上がります。
釣り方:ルアー、ちょい投げなど
第6位:ボラ
生命力がとても強い魚。生活排水が流れてくるような場所でも生きていくことができます。海面を飛ぶ姿を見ることもできます。独特の臭みがあるボラは釣れると嬉しくない…と思う方もいる魚ですが、きれいな水で育ったボラは、実は絶品。
釣り方:ルアー、ウキ釣りなど
第7位:ウナギ
うなぎは海で卵を産み、川で育ち、産卵期にはまた海へ戻ります。天然のうなぎは養殖と身の締まり方が違います。
釣り方:ぶっこみ釣り
第8位:マゴチ
高級魚が河口で釣れるなんて!夏はエサを求めて、岸近くまでやってきます。底が砂か泥底がマゴチの生息しやすい場所です。
釣り方:ルアー
汽水が苦手な生物
・タコ
・イカ
最後に
河口編いかがでしたでしょうか。ついつい海水魚は海でないと生きられないと思ってしまいがちですよね。
河口付近で釣りをするときには、この辺は塩水薄そうだなと思い、海側に近づこうとしてしまうこともあるのですが、案外汽水にへっちゃらな魚は上流まで上がってくるようです!
時には、他の釣り客が少ない川側の方まで上がってみると、思わぬ結果になることもあるかもしれません♪
以上、釣り講座「河口」でした!
次回もお楽しみに!
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