お江戸釣り事情

さぁ!釣りの歴史の始まりです!

今から約400年以上前に始まった江戸時代!江戸幕府は約260年と長い間続きましたが、この時代に釣りは進化を遂げていったのです!

江戸時代の釣りに迫る!歴史編!ぜひ、ご覧ください!

目次

お江戸釣り事情

江戸時代前の釣り事情

釣りが、今のようにレジャーとして楽しまれるようになったのは「江戸時代」からと言われています。

それまでは仏教の教えが強く、生き物を殺生することは良くないとされていました。江戸幕府により寺院の勢力が抑え込まれ、人々の思想が変化し、釣りを楽しむことが許される時代となります。

釣りブームの火付け役、武士!

まず、釣りを楽しむことは、武士の間で広がります。釣りは、”精神を統一する武士の鍛錬である!”武士道を究める為に必要だ!という位置づけで釣りをしていたようです。

現代の私たちからすると、絶対楽しんでいたに違いない!…と思ってしまいますが、大物が釣れると魚拓を取り、褒美を得ていたこともあったようです。

そんな釣りブームの火付け役をした武士ですが、実はある理由により食べることができない魚がいました。

コノシロ

コノシロは塩焼きにしても美味しい魚ですが、”コノシロを焼く…コノシロ…この城を焼く!”を連想させ、縁起が悪いため食べることを控えていました。

マグロ・フグ

マグロは、江戸時代に「死日=シビ」と呼ばれていました。フグも食すと中毒死することが多く、死を連想させるこれらの魚も、武士は食べられませんでした。

釣り糸の発達

江戸時代に釣りが発達した理由の一つに、「テグス」という半透明の糸(中国に生息するテグスサンという蛾の幼虫の絹糸線から作る)が輸入されました。

この糸を漁師が目を付け、釣り糸に用いた所、魚に警戒されずに釣ることができるようになり、さらに釣りが盛んに行われるようになります。(それまで馬の尻尾の毛を使用することが多かった)

それまで釣りは、漁師のような魚を獲る方法を知っている人だけでしか出来ませんでしたが、糸の開発により多くの人が、魚を獲る喜びを得られるようになりました。

釣りをしたら、切腹!?

約260年続いた、江戸幕府の時代に再び”殺生を許さない時期”が訪れます。それは…5代将軍「徳川綱吉」が出した【生類憐みの令】です。

この令状により、釣りと釣り船は禁止となります…。(漁師はOK!でも生魚の流通や、魚の締め方など細かく決められていた…)

魚を釣る行為をしただけで、庶民は島流し、武士は切腹です‥‥。綱吉が亡くなるとすぐにこの令状は廃止されましたが、約15年間も釣り禁止は続いたようです。

…釣り好きには何とも耐えがたい時代ですが、やはりこの時代にも「令状を無視してこっそり釣りを楽しんでいた!」という強者の記録も見つかっています。

江戸時代の人気の釣り!

当時の釣り竿は、短い竿+糸+柔らかい針の手竿で釣ることが多かったそうです。大きい魚は、やはり竿や糸が耐えられず、釣ることが難しいので江戸時代の釣りでは小さな魚が人気でした!

ハゼ釣り

汽水域に生息するハゼは、釣りやすく、よく釣り船も出ていたそうです。富裕層の間では、どれだけ良い釣り竿を使っているのか!?なども話題の種だったとか…。

タナゴ

大名達の間で流行しました。小さく美しいタナゴを細い竿で釣ることが江戸で粋だとされ流行していたようです。

イカ釣り

現代のイカ釣りで欠かせない”エギ”が登場したのも、江戸時代からです。形は当時とほとんど変化していません。

驚く江戸の魚ランキング

江戸の魚は、冷蔵庫や冷凍庫などの長期保存できるものはなく、すぐに魚が傷んでしまうこともあり、現代とは異なる評価がされていたようです。

マグロ・カニ・フグ=下魚

現代では、高級魚ですが江戸時代では、変色しやすく不味い・見た目が美しくない・中毒死する人が多発することから、ランクの低い魚として扱われていました。

鱚(キス)・フナ=上魚

鱚(キス)は漢字が良いことから、縁起物として好まれていました。今ではあまり食されないフナも”フナ寿司”として出され、最高級品でした。

まとめ

江戸時代の釣り事情、現代と繋がるものがいくつもありました…!釣りの歴史を知ると、その時代背景も見えてきて、今とは異なる魚事情が知ることができました。

様々な時代の釣り事情を知ると面白い発見があるかもしれませんね♪


以上、「お江戸釣り事情」でした!

次回もお楽しみに♪

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