タチウオは夜に陸から釣ることができます。
暗い海の中で発光体(ケミホタル)を使用することが多いですが、どのような効果があるのでしょうか?
色別の特徴も紹介したいと思います♪
タチウオの目の秘密!発光体の色
集魚灯の効果
真っ暗な夜の海、タチウオ釣りでは今や欠かせないアイテム“発光体”を用いた釣りをします。
タチウオは光に向かって移動してくる習性(走光性)があり、発光体を付けたほうが格段に集魚効果が高まります。
では、広い真っ暗の海の中で、小さな発光体はどれほど見えているのでしょうか?
タチウオの視力
タチウオは他の魚に比べ視力が高いです。
さらに【暗い場所で良く見える働きの桿体(かんたい)細胞】が発達しています。
桿体細胞は暗い場所で極僅かな光を感知することができ、物体の明暗・輪郭をはっきり認識することができます。
もちろん獲物が動いたことが分かる“側線”や“嗅覚”を用いてエサを探していますが、視力も使い、光に向かって移動しているようです。
タチウオ獲物をどう捉えている?
暗闇で明暗を認識する桿体細胞が発達している魚は、色による識別能力は低いと考えられています。
(※魚の目はまだまだ分からないことも多く、種類によって異なるようです。色として認識する魚もいれば、コントラストとして認識する魚もいます。)
人間は食べ物の色で美味しそうか判断しますが、タチウオは【赤い魚だ!美味しそう!】とは認識せず、光りと匂い、捕食対象のシルエットがハッキリ見えれば捕食するのではないかと思います。(特に夜釣れる生息する水深が深い魚はその傾向が高いです。)
そのため、タチウオ釣りで発光体の色を選ぶポイントは、暗い海の中で“光がどれほど届くか、コントラストの強さ”を釣り場に応じて選択します。
集魚灯の色の特徴
黄緑(黄色)
黄緑色は発光体で良く使用される定番カラーです。
広範囲に光を届かせる黄緑(黄)は多くの魚が反応し、集魚効果が高い色です。
特に内湾や濁りが強い場所で効果的です。
青
次に青色は透過性が高く、水質の澄んだ・水深が深い場所で使用すると広範囲に光が届きます。
大型のタチウオは視力が高いので、光に違和感を抱き、警戒されることがあります。
細いサイズが釣れる時期は選択してみても良いと思います。
赤
赤は広範囲に届きづらく、すぐに減退する色です。魚は赤色を嫌うといいますが、ぼんやりとした灯りに食いついてくることがあります。