初心者が感じる”疑問”について、解説していきたいと思います!
今回は、
早起きしたほうが良い?
今回は、答えから
「魚によっては、めちゃくちゃ早起きした方がよい」です。
ついつい、朝ゆっくりしたい筆者は昼間でも大丈夫という答えを探したくなります。しかし、魚たちは早朝の時間帯が一日の中で一番活性が高くなります。
この活性が上がる時間帯を釣り用語で「朝マズメ」といいますが、私も当初は日の出前後の6~7時くらいだろうと思っていました。
しかし魚たちの一日は、“わずかに”地球が明るくなり始めた瞬間から始まるのです。
たしかに、よく考えれば、魚市場の朝もとっても早いですよね・・・。
その理由を正しく理解することで、魚たちの気持ちが分かるようになります!
では、さっそく解説していきます♪
海の生き物の動き

海には多くの生き物が生息しています。次のそれぞれの習性を知る必要があります。
①植物プランクトン
②動物プランクトン
③一般的な魚
それぞれ見ていきましょう。

植物プランクトン
植物プランクトンは、日中に光合成をおこないます。そして、太陽光が弱まる夕方から徐々に分裂活動を開始。
昼間に蓄えた養分と、海中の酸素を活用し夜通し分裂を繰り返します。ちなみに分裂の回数は、多い種類のもので10回程度行うプランクトンが最近発見されています(つまり最大10倍の量になる)。
植物プランクトンは、基本自分で動くことはできません。海面近くをメインに海流に乗って漂うだけです。

動物プランクトン
動物プランクトンは、植物プランクトンを捕食します。動物プランクトンは植物プランクトンと違い、泳ぐことができます(繊毛や触手などを動かしながら)。
つまり、夜中に増えた植物プランクトンを食べる為に、夜中に活動が活発になります。ちなみに、動物プランクトンは満月と新月に最も捕食活動が活発になるという研究結果が発表されています。
動物プランクトンは、魚などの捕食から逃れる為、地球が微かに明るくなり始めると、海中深くできるだけ光が届かないところへ大移動を始めるのです。

一般的な魚
ここでの一般的とは、多くの「光を活用して捕食する魚(目を使う)」を指します。つまり、魚たちは目を使って漂う動物プランクトンに食らいつきます。
夜中の真っ暗な時間は、基本的にはエサが見えない為魚たちもじっと眠っています。(月光や、匂いで捕食を行う魚もいます)

結果
動物プランクトンが海底へ潜り始める時間と、魚たちがわずかな光を頼りにエサの捕食を行う時間帯。つまり微かに地球が明るくなり始めた頃が、一番魚が釣れます!
(一部、釣り情報で日の出になると植物プランクトンが表層に光合成をするために集まってくるとの記載も多く見かけますが、植物プランクトンは基本動くことができません・・・一部、動物プランクトンの要素も併せ持つ種もわずかにいますが)
ココを間違うと、大分明るくなってもOKなイメージがありますが、実際は「わずかに地球が明るくなり始めてから日の出後数十分」というところです。
朝が苦手な人もご心配なく!
先ほど説明したように、朝マズメに釣果が上がる魚は、「目を使って捕食する魚」と説明しました。
例えば
- アジ
- サバ
- イワシ
- ブリ
などの青物が多く該当します。
これらの魚を食べる肉食魚もまたエサの魚が動き回るので活性が上がります。
- スズキ
- ヒラメ
- マゴチ
- カレイ
しかし、これらの魚たちはプランクトンではなく魚を食べるわけなので、日中でも普通に釣ることができます。
逆に、匂いを頼りに捕食する魚は、いつでも釣れます。
- キス
- ハゼ
そもそも、太陽光が苦手な魚もいます。
- うなぎ
- タチウオ
なので、「プランクトンを食べる魚を狙いたいときは」超早起きが重要。また、その魚を食べる魚を狙うときも、早起きがオススメです!
ぜひ、たまには早起きしてすがすがしい朝日のもと釣りを楽しんでみるのもいかがでしょうか?
以上、釣り疑問「早起きした方がいい?」でした。
次回もお楽しみに♪
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