毎日、暑い日が続いていますね…。
海の中も夏真っ盛りの高水温です。夏は魚達が気持ちよく泳いでいる姿を何となくイメージしてしまいますが、夏休みを過ごしている魚もいます。
アジオは今回、どんな魚に出会うのでしょうか…。
「夏休み?の魚」
イカナゴの生態
分類
スズキ目イカナゴ科
生息地
世界中に分布しています。(7属23種)
日本では北海道~九州の特に北海道と瀬戸内海で多く生息しています。
★イカナゴのくぎ煮が有名です。
サイズと寿命
満1歳で成熟する魚です。寿命は3~6歳ほどです。
成長速度
1歳で10㎝前後、3年で15~20㎝前後まで成長します。
夏眠する魚
イカナゴは夏に休眠する珍しい魚です。
水温20度以上になると海の砂底に潜り眠ります。(長い時で6月~12月の間)
水温が下がるまで動かずにエサも食べません。
その間に小さく細い魚なので、痩せ細って死んでしまうのでは?と思いますが、意外と脂質が多いので大丈夫なようです。(※肥満度が低いイカナゴは夏眠しません)
水温が13度以下になると再び泳ぎだし餌を食べ始めます。
全国どこでも夏眠しているのではなく、場所も限定的です。
(主に本州で青森県沿岸・伊勢湾・玄界灘など。なぜか北海道のイカナゴは夏眠しません)
なぜ夏に眠るの?
冬の低水温の時期に冬眠する魚は多くいますが、なぜ夏なのでしょうか?
イカナゴの産卵期は冬です。この夏眠中に生殖線が発達します。
成熟した個体は、夏に眠り、産卵に向けて体を作っているのではないでしょうか。
また、イカナゴはたくさんの海の生物の捕食対象とされる魚です。
産卵期前に個体数を減らさないために夏眠しているのでは?とも推測されています。
まとめ
イカナゴは、夏の高水温の時期に寝てしまう不思議な生態を持つ魚でした!
海の中でスヤスヤ眠るイカナゴに会ってみたいですね♪
以上、サカナシティ漫画 30話「夏休み?の魚」でした!
次回もお楽しみに♪
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